氷鴨が止まらないBLOG
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草薙聡志 『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』感想
学生時代は『ユリイカ』のアニメ特集だとか、『COMIC-BOX』だとかを貪るように読んだものですが、最近はすっかりその手のアカデミックなアニメ研究からは遠ざかり、単なる中年アニオタに成り下がっていたのを、「これではいかん!」と一念発起してこの草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』を読んでみました。

アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?
草薙 聡志

徳間書店 2003-07-23
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タイトルが全てを物語っている通り、日本のアニメがアメリカでどのようなかたちで輸入されて来たかを年代順に振り返る内容となっています。

映画の観客動員数がどうとか、ビデオやDVDの売上がどうとか、細かい数字ばかりが並んでいる本だったら退屈だなあと思っていたのですが、年代以外の数字はほとんど出てきませんでした。
なのでけっこうスラスラ読むことができました。

読んでみてまず思ったのは、日本国内で伝えられているほど、アメリカでは日本のアニメはブームになっているわけではないなということ。

本当の意味で「ヒット」と呼べるのは、ポケモンの最初の映画くらいのようです。
(ポケモンも次作以降は、明らかに配給収入が落ちている。)

またアメリカ国内における子供番組の規制が、どのようなものかということも書かれています。

その辺を読むと、『宇宙戦艦ヤマト』の英訳が、“Space Battleship Yamato”ではなく“Star Blazers”になってしまったのも、むベなるかなという感じ。

それからこれは私も知らなかったのですが、戦後の早い時期からつい最近まで、かなり多くのアニメが下請けとして、アメリカから日本のアニメ制作会社に発注されていたそうです。

つまり金を持っているアメリカ側が、アニメ番組の企画やプロットを立てて、それにしたがって日本の会社がアニメを製作するという手法です。

これらの中には、日本では未公開のものもありますが、逆輸入のようなカタチで後から日本の中に入ってきたものもたくさんあります。
我々がアメリカのアニメだと思ってみていたものが、実は日本で作られたものだったということもままありそう。

そして何より重要なのは、このアニメ制作の仕組みが、現在日本のアニメ業界がアジアの国々と行っている事と非常によく似ている事。

つまり金を持っている日本が企画を立ち上げ、実際のアニメーション制作は韓国や中国など、労働賃金の安い国々に委託するという手法です。

アメリカと日本のその後の彼我のアニメーション発展の歴史を見るにつけ、現在の日本のアニメーションを取り巻く状況に憂慮を感じずにはいられません。
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