氷鴨が止まらないBLOG
アニメ、本、映画の感想や、地元中日ドラゴンズの話など。

暇人なので『サウンド・オブ・サイレンス』を訳してみた
B0176TBZJCサウンド・オブ・サイレンス(期間生産限定盤)
サイモン & ガーファンクル
SMJ 2015-12-22

by G-Tools


よお、おまえとも古い付き合いだけど
また話に来たぜ、暗闇よ

オレが寝てる間に、
そっと忍び寄って来た幻影が置いていった種
そいつが頭の中に植えつけられて
まだ残ったままなんだ
沈黙の音の中にさ


不安な夢の中で オレは独り
石畳の狭い通りを歩いてた

街燈の暈(かさ)の下で
冷たく湿った空気に襟を立てる
夜を裂くネオンの閃き(ひらめき)に
眼を射抜かれたとき
オレは沈黙の音に触れた


それからオレは剥き出しの炎の中に見たんだ
一万か、それよりもっと大勢の人たちが
話もせずにしゃべり
聞くこともなく聴き
声にならない歌を書き
誰も沈黙の音を破ろうとしないのを


「バカやろう」

オレは言った、

「沈黙はガンみたいに育つんだって、知らないのか?
オレの言葉を聞け そしたら教えてやる!
オレの腕を取れ そしたら連れてってやる!」

けれどもオレの言葉は
雨の雫のように音もなく落ち
静寂の井戸の中に響き渡った


人々はお辞儀をして祈った
彼らが作り出したネオンの神に

すると、サインが点滅して警告を発した
自らの形を言葉へと変えて

「預言者の言葉は地下鉄の壁に書かれている
安アパートのエントランスにも
そして沈黙の音の中に囁かれるのだ」



<訳者あとがき>
というわけで、前回の「暇人なので『イマジン』を訳してみた」につづいて、
サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)』を訳してみました。

原詞をコピペすると、どこかからお叱りを受けるかもしれないので、
例によって訳詞のみ掲載しております(笑)。

教会のラストシーンがあまりに有名なため、
ただの恋愛映画だと思われている方も多い映画『卒業』ですが、
この曲が挿入歌だったという事実だけでも、
ただの恋愛映画ではないことがわかっていただけるかと思います。

前回の『イマジン』のときはほぼ直訳だったんですが、
今回は元の詞がかなり観念的なので、
けっこう意訳しています。

訳すのが特に難しかったのは、
まず冒頭の「Hello darkness, my old friend」。

いや、暗闇に向かって挨拶されても・・・。

日本語にしにくいこと、しにくいこと。

そしてなにより、タイトルの「Sound of Silence」が
そもそも言葉としての意味を成していないので、
訳しようがありません。

音(Sound)がしないから静寂(Silence)なわけで・・・。

こうした対義語を組み合わせた言葉遊びは他にもあり、
わたしの訳だと、

話もせずにしゃべり
聞くこともなく聴き
声にならない歌を書き


の部分がそれにあたります。

ちょっと強引かもしれませんが、
「a street lamp(街燈)」は電灯ではなくガス灯であると勝手に考え、
「the naked light」は「剥き出しの炎」と訳してみました。
(ただ、その後の展開を考えると、「街灯」のlightではなく、
「ネオン」のlightのような気もしますし、正直謎です。)

また、最後の

すると、サインが点滅して警告を発した
自らの形を言葉へと変えて


の部分は日本語的にわかりにくいかと思いますが、
いわゆる「文字(言葉)になっているネオンサイン」が、
ぐにゃぐにゃ~と自分で文字の形を変えて文章になったという、
アニメーション的なイメージとなっております。

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